お手軽簡単写真の撮り方

 

フルマニュアルのカメラで写真を撮るのはめんどくさいと思っているあなたに朗報です。

フルマニュアルで写真を撮るのに最低限必要な知識、

ピント露出についてお教えしましょう。ホントに簡単にね。

 

具体的なことを話す前に・・・・・・・

この2つの事柄は密接に関係しているということを覚えておきましょう。

 

それではまず、ピントについて。

ピンとのあわせ方はわかりますね。そう!フォーカスリングをまわすだけ。

じゃあ、なんでこんな文章を書いてるかっていうと・・・・・。

まず、レンズ付フィルム(使い捨てカメラ)で撮った写真を思い浮かべてください。

本当は例になる写真をここに載せればいいんだけど、

スキャナを買うまではあなたの想像力でこのページを補完してください。

思い浮かびましたか?不思議な写真だとは思いませんか?

フォーカシングをしていないのにピントが合ってますね。

それでは次に人物のポートレート写真を思い浮かべてください。

その中にこのような写真が思い浮かびますか?

人物にだけピントが合っていて背景は何が写ってるのかわからないくらいにボケている写真。

人物だけが浮かび上がったような写真。

どうしてこんな違いができるかわかりますか?

わかる人はこれ以上読まなくていいですよ。その程度のことしか書かないし、

何よりわかってる人に読まれるのは恥ずかしいから。

 

それでは説明をはじめましょうか。

まず、ピントが合うとはどういうことなのでしょうか。

まずは無限遠にある点光源からの光について考えてみましょう。

ピントが合うとはこういうことです。このとき焦点はまさしく点となります。

子供の頃、虫眼鏡で紙を燃やしたことがある人はわかりますね。

しかしそのとき焦点は点ではなく円でしたね。これは太陽に大きさがあるためです。

 

それでは風景にピントが合うとはどういうことでしょうか。

この場合には被写体が点の集まりであるという理解が必要になります。点が集まり線になり

線が集まり面になるというわけですね。

ということは

こういうことです。今は被写体の両端から出た光(両端で反射した光)だけを書いてありますが

同じ事が被写体全体で起こるわけです。これがピントがあっている状態です。

ではピントが合っていないとは?

そうです。

このようなときや、

このようなときですね。

実際にはフィルム面との距離が変わるのではなく被写体との距離が変わり

そのために焦点位置が変わるか、レンズが変わるわけですが。

 

次にはじめの2つの写真の違いが何から来るのかについて話しましょう。

ずばり答えは『絞り』です。2つの写真は絞りの違いにより

『被写界深度』に違いが出たのです。

さあ、わかりますか。絞りと被写界深度。わかる人は飛ばしてください。恥ずかしいから。

 

絞りとはレンズから入ってきた光を絞り込むためについているものです。

複数枚のはねが光路の太さを変化させる機構です。

わからない人はシャッタースピードをB(バルブ)にしてカメラの前面からレンズを覗いてください。

シャッターを切るとレンズの中におかしなものが周りから広がってきますね。これが絞りです。

 

被写界深度とはピントが合っているように見える前後幅の範囲のことです。

おかしな事を言ってると思うでしょうか?前に言ったように焦点とはまさしく点です。

しかし人間の目はそれほど精密じゃないですから少しのずれ、少しピンぼけならば認知できません。

それでピントが合っているように見える『範囲』というものができるわけです。

つまり使い捨てカメラの写真は被写界深度が深く、ポートレートは浅いといえるわけです。

これで表現に変化をつけることができます。

 

被写界深度を深くしたいときは絞りを絞り込む。

被写界深度を浅くしたいときは絞りを開く。

 

絞りと被写界深度の関係についてはこれだけです。

 

ここで気づいたでしょうか。

被写界深度が深いということはピントを合わせなくてもある程度ピントの合った写真が取れるということはその逆は?

そうなんです。ピント合わせがシビアになるんです。

ピント合わせは練習あるのみなのでがんばりましょう。

 

では、絞りと被写界深度の関係についてちょっと詳しく。

なぜ被写界深度は絞りを絞り込むと深く、開くと浅くなるのでしょうか。

上が絞り込んだときの図、下が開いたときの図です。

許容範囲と書いてあるのがピントが合っているように見える範囲でこれは2つの間に違いはありません。

しかしピントが合う前後方向の範囲はずいぶん違いが出ていますね。

レンズと焦点までの距離はレンズと被写体との距離に関係しているわけですから

被写体の前後からの光も許容範囲まで収束していればピントが合うわけですね。

絞りを開いているほうはピントの合う範囲が狭いためにピント合わせがシビアになるわけです。

これが被写界深度の違いです。

そうそう、しぼりは F2 とか F5.6 とかいわれます。

Fはレンズの焦点距離(f)を絞りの直径(d)で割った値です。

つまり数字が大きいほど絞り込まれます。

また絞りの数列は公比√2の等比数列で数字が1つ大きくなると絞りの面積は半分になります。

 

次に露出についていきますか。

露出というのはどれくらいフィルムに光を当てるかということ。

光の量は時間と単位時間あたりの照射量で決まります。

つまり、シャッタースピード絞りです。

絞りは前のところで説明しましたね。1つ絞り込むごとに光は1/2になる。

 

ということは同じ明るさのところで被写界深度を深く変えたい場合には絞りを1段絞り込んで

シャッタースピードを1/2にすればいいわけです。

しかし、手ブレなどの問題も出てきますからいくらでも遅くできるわけじゃありません。

私が三脚なしで撮影できるのは1/30秒くらいまでですね。

 

逆にシャッタースピードを主として考えると、

動いているものを止めて撮りたいからシャッタースピードを1段早くしたいとすると

絞りを1段開けてやればいいわけですね。

このときはピントの問題が出てきますからあまり絞りを開けるとピンぼけ写真になってしまいます。

ましてや動いているものを撮ろうとするわけですから。

 

基本的なことはこれで大体わかったかな?

わかってくれるとうれしいんだけど。

とにかく、この程度のことを覚えたら後は数を撮るしかない!!

練習あるのみ。

 

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